12 月
04
2004
0

LIVE FOREVER(2002)

この映画は、95年8月のoasis VS blurのチャート戦争の深意、97年の総選挙にトニー・ブレア率いる労働党の選挙運動に彼らが協力した(利用された)ことに対する後悔の念などを、当事者達が当時の現象を交えて冷静に語ったドキュメンタリーです。ノエルが成功者として雄弁に出来事を分析し、デーモンがシニカルに後悔の念を吐く中で、リアムだけが相変わらず「んなこた、忘れた」「よく覚えてねえな」「若者よ、俺様を目指せ」なんて言っているのが、非常にツボにハマってます。(成長しろよ!)
観ながら思ったのは、「みんな、老けたなぁ」ということ。リアムも、デーモンも、ジャーヴィスも(ノエルは当時から見た目オヤジ)。あれから10年。当然といえば、当然だけどね。

1994年、当時私はタワーレコードで働いてました。多分、最初はBlurだったと思う。グランジでマイナー調の暗い音が流行った直後に、突然出てきた“ほぼ理想に近い”POPな音。その直後にoasisがデビュー、ジャーヴィス・コッカーが妙なフリで“Common People”を歌い、ジャンキー映画「トレインスポッティング」が公開。MODSに特別なレスペクトを持っていた私は、イギリスらしさをアピールする“ブリット・ポップ”に、すぐ夢中になりました。

しかし97年、いろいろあって音楽業界に見切りをつけて転職したため、「仕事として、リリースされる全ての音を把握する」から「自分の好きな音楽だけを聴く」ようになり、自然と“ブリット・ポップ”から離れていきました。

そのため、その後の“凋落”は知りませんでした。このドキュメンタリーを観て、ちょっとショックを受けてます。諸行無常とは、このことかと。私が生きた時代、音楽が、バブルのように弾けてしまっていたなんて。はー。

Anyway、あれから10年経ったけど、今でもoasisの1st、2ndを聴くと初めて聴いた時の感動がまるでフラッシュバックのように鮮明に思い出されます。これこそ、「LIVE FOREVER」。当時の眩しさを忘れない限り、感動は自分の中で永遠に生き続けることが、せめてもの救いです。

Written by may in: movie | タグ:
3 月
30
2004
0

デブラ・ウィンガーを探して(2001)

「グラン・ブルー」「バッファロー’66」のロザンナ・アークエットが、自分と同世代の40代の女優34人に、家庭と仕事の両立、子育て、女優としての仕事について本音を語らせ、自らも母として女優としてどう生きていくかを探るドキュメンタリー映画です。最初パッケージを見て、「97分?短いなあ」と思ったけど、なんのなんの、内容的にはてんこ盛り。お腹いっぱいになります。

女優達が語る「家庭と仕事の両立」は、まだ未婚で子供もいない私にとっては未知の世界だけれども、いずれ私も結婚し子供を生み、仕事を続ける(つもりの)身として、とても考えさせられるものでした。というのは、それが遠い未来ではなくいずれ近いうちに自分も直面するだろうな、と思うからです。

私は、専業主婦は絶対無理な人間です。しかし自分の母親が、私がものごころつく前から働き、あまり家庭に気を回すことがなかった人なので、自分が家庭を持った時はせめて子供が中学校に上がるまで学校から帰ってきた時に家に居て、その日一日学校で起こった話を聞いてあげられるようにしたいと思っています(←理想中の理想)。

でも現実、それを可能にできるような都合のいい仕事を見つけられるとは思えないし(だから今、在宅で仕事をすることが可能な能力とキャリアを意識して仕事をしている)、もしかしたら自分も母親と同じように、将来家庭をかえり見ず子供に寂しい思いをさせながら自分の仕事に没頭してしまうんじゃないかという不安もあります。

家庭と仕事の両立、難しいんだろうなぁ。ジェーン・フォンダでさえも、「It’s really, really, hard.(ため息)」と言ってたし。

でも、34人の女優達は、仕事を選び満足した人、仕事を選び後悔した人、家庭を選び納得した人など34通りの人生があり、同じ職業に就いていながらもそれぞれ抱えている状況が全く違っており、そのうえで各々が「自分と家族にとってベストは何か」を真剣に考えて生きていました。

彼女達の発言に一貫しているのは、「どの時点で何を決断するか。その決断のために、自分がどういう人間で、何にプライオリティを置くべきかを知っていること」でした。

ああ、そうか。これに答えがあるんだな、と思いました。

Written by may in: movie | タグ:

Powered by WordPress. Theme: TheBuckmaker. Zinsen, Streaming Audio